オーケストラ・サウンドを伝えたい 指揮者竹本泰蔵のサイトです

O.C.S.(オリジナル・シネマ・サウンズ)

  • HOME »
  • O.C.S.(オリジナル・シネマ・サウンズ)

「オリジナル・シネマ・サウンズ」とは

 「風と共に去りぬ」でおなじみの作曲家マックス・スタイナー、「ドクトルジバゴ」や「アラビアのロレンス」のモーリス・ジャーレ、「ゴッドファーザー」のニーノ・ロータなどは、現在、『映画音楽の作曲家』として知られています。
 しかし、マックス・スタイナーの名付け親は、あのクラシックの大作曲家、R.シュトラウスですし、モーリス・ジャーレは、パリ音楽院で作曲と打楽器を専攻、作曲をA.オネゲルに師事し、パリ音楽院管弦楽団のティンパニ奏者としても活躍した人です。また、ニーノ・ロータは交響曲などの純音楽も作曲し、たびたびクラシックの演奏家に取り上げられているのは周知のことだと思います。他にも「荒野の七人」のエルマー・バーンスタインは、A.コープランドに師事しましたし、「エデンの東」のレナード・ローゼンマンの先生は、なんとあの、現代音楽家の巨匠、A.シェーンベルクです。
 このように、“映画音楽” ということで見過ごされてしまっている『隠れた大作曲家』の作品を、原曲の楽譜をできる限り参照し、ライヴ演奏で可能なように最小限の変更を施し、その本来の姿を、クラシック・オーケストラの華麗なサウンドの中によみがえらせた楽譜が、この『オリジナル・シネマ・サウンズ(O.C.S.)』のシリーズです。

 数年前、幸いにもキングレコードより発売中のCD「SymphonicFilmSpectacular」シリーズの多くを指揮させていただく機会があり、そのオリジナルスコアの素晴らしさに圧倒されました。是非この珠玉のオーケストラ・サウンドを、生のコンサートでも再現したく、この趣旨に賛同してくれた、川上肇氏(元関西フィル・トランペット奏者であり編曲家でもある)、CHIAKi氏(ピアニストであり、編曲その他多方面に活躍中)の協力の下、各権利者に許諾を申請し認可を受けたうえで、現在、楽譜の制作を順次行っています。
 オリジナル楽譜の持つ魅力を最大限に引き出し、多くの方々の記憶に生きつづけるあの華麗なサウンドをダイナミックにコンサートで再現していきたいと考えています。

竹本泰蔵(2020年10月記)

PAGETOP
Copyright © 竹本泰蔵サイト All Rights Reserved.